尿pHと尿路結石症

尿路結石患者の尿pHは健常人より低いことが確認されています。

尿酸結石患者およびカルシウム結石再発患者の尿pHについて、健常人と比較したデータによると、いずれの結石患者においても、尿pHは健常人に比して有意に低く、結石形成抑制物質であるクエン酸の尿中排泄量も有意に低下していることが確認されました。また、カルシウム含有結石再発患者においては、結石形成促進物質であるカルシウム、シュウ酸、尿酸の尿中排泄量が増加しています。

尿pHを6.0から7.0にコントロールすることにより、尿中尿酸は溶解しやすくなります。また、尿pHを指標として体液の酸塩基平衡を改善することが、尿中へのクエン酸排泄量を増加して、カルシウム含有結石の増大抑制・再発予防につながります。
このことから、尿路結石患者の治療・再発予防においては、尿pHのチェックが重要となります。

尿酸結石患者の尿pH

(出典)Abate N et al:Kidney Int 65(2), 386-392, 2004

カルシウム含有結石再発患者の尿pH

(出典)Okamoto N, Aruga S et al:
Int J Urol 14(4), 344-349, 2007

ページトップへ戻る