血液中に尿酸(血清尿酸値)が増え、7.0mg/dL※を超えた状態のことを高尿酸血症といいます。高尿酸血症は、男性では30~40歳台に多く、女性では閉経後に多い病気です。高尿酸血症は生活習慣病の一つで、他の生活習慣病同様、現在でも患者数は増え続けています。
通常、尿酸は血液中に溶けており、また、不要な尿酸は尿と一緒に排泄されるのですが、尿酸が多くなると血液中に溶け切れなくなり、尿酸結晶として体に蓄積します。
この尿酸結晶は、痛風発作を引き起こすほか、尿路結石の原因となったり、腎障害を引き起こしたりします。
また最近では、さまざまな研究から、高尿酸血症とメタボリックシンドロームとの強い関連性も指摘されています。高尿酸血症そのものに症状はありませんが、他の生活習慣病発症予防や動脈硬化予防の観点からも、放置してはならない疾患です。
※1dL(デシリットル)=100mL つまり、7.0mg/dLとは、血液100mL中に尿酸が7.0mg溶けている状態のこと。
- 酸性尿になることで尿酸結晶が蓄積しやすくなることがあります。
- 酸性尿ってなんですか?
- 高尿酸血症はメタボリックシンドロームとの強い関連性も指摘されています。
- 高尿酸血症とメタボリックシンドロームの関係
- 痛風の原因になります
- 痛風ってどんな病気?