肥満の患者さんでは、しばしば痛風発作が起こるといわれています。また、痛風の患者さんの少なくとも2割程度は肥満しているといわれています。国内外の多くの疫学研究においても、肥満と血清尿酸値には強い関連性があることが分かっています。つまり、肥満であればあるほど、尿酸値も高くなるという事になります。以前は、プリン体を多く含んだ食物の食べ過ぎが主な原因であると考えられていましたが、肥満研究の進歩とともに、内臓脂肪の増加により尿酸の代謝に変化が起こり、その結果血清尿酸値が上昇する事も分かってきました。ですので、食事の面から血清尿酸値をコントロールするには、プリン体の制限に加えてバランスのとれた食事内容で適正カロリーを摂取することにより、肥満を解消することが大変重要となります。