高尿酸血症の原因に「尿酸産生過剰」と「尿酸排泄低下」の2種類(またはこれらの混合型)があるため、お薬にも尿酸の産生を抑えて血清尿酸値を下げるお薬と、尿酸の排泄を促進して血清尿酸値を下げるお薬があります。
医師は血液検査・尿検査の結果や既往歴などから、どちらのお薬が適しているかを判断します。
また、高尿酸血症に伴い酸性尿が持続する場合には、尿をアルカリ化するお薬が処方されることもあります。 いずれの場合でも、お薬は医師、薬剤師の指示に従って、正しく服薬してください。
医師が「もう飲まなくてよい」というまで、根気よく飲み続けましょう。
尿酸降下薬を服用するとほとんどの患者さんで血清尿酸値が正常範囲(6.0mg/dL以下)に戻ります。これは、お薬の効果で血清尿酸値をコントロールしているためで、高尿酸血症が完全に治ったというわけではありません。高尿酸血症は治りにくい病気ですので、そこで服薬を中止したり、お薬の量を減らしたりすると、再び血清尿酸値が上がってしまいます。
ただし、高尿酸血症は生活習慣が原因であることが多いため、生活習慣が改善されると尿酸値が下がりやすくなり、お薬を減量できたり、服用する必要がなくなる可能性もあるようです。
高尿酸血症にはこれといった症状がないため、つい治療をやめたくなってしまう患者さんもいるかもしれません。しかし、痛風、尿路結石、メタボリックシンドローム、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中といった恐ろしい合併症を予防するためにも、医師と一緒に根気よく治療に取り組んでください。
- 高尿酸血症には3つのタイプがあります。
- 高尿酸血症のタイプ